デザイン、図面シート、3D マークアップスライドに溶接記号を挿入できます。 溶接記号は、デザインウィンドウのジオメトリの有無にかかわらず作成できます。
記号は、AWS または ISO 規格のいずれかで作成できます。
- AWS は、「AWS A2.4:2007 Standard Symbols for Welding, Brazing, and Non-Destructive Examination」の仕様に従います。
- ISO は、「ISO 2553:1992 (E) Welded, Brazed, and Soldered Joints - Symbolic Representation on Drawings - p.193 of ISO Drawings」に従います。
SpaceClaim ディフォルトは AWS 規格です。 これは SpaceClaim オプションの [詳細設定] > [一般] セクションにある [アノテーションオプション] で変更できます。 この設定は、フォントについて選択した規格とは無関係です。
溶接記号を作成する基本的な手順では、選択に基づいて UI が判断しながら、段階的に詳細な情報を追加して記号を構築していきます。 使用できる入力値や記号についてのツールティップスが表示されます。 記号全体をボックス選択すると、値を入力するのに使用できるすべての場所が表示されます。 [溶接記号] ツールでは、溶接記号を作成および編集できます。
下の図では、空の溶接記号を示しています。 ハイライトされた領域にマウスを移動させると、記号の構築についてガイドするツールティップスが表示されます。
溶接記号には、矢印側と反対側があります。記号は基準線によって矢印側と反対側に分割されます。 AWS では、矢印側は常に基準線の下になります。 ISO での矢印側は、下の図では点線で示しています。
溶接記号を作成するには
- SpaceClaim オプションの [詳細設定] > [一般] セクションにある [アノテーションオプション] にある [溶接記号規格] を選択します。
- [溶接記号] をクリックします。
- 矢印を配置します
- クリックして基準線を配置します。
- 記号が配置され、構築する準備が整います。
- [溶接記号] ツールでは、溶接記号の引出線の屈折点を追加または削除できます。 記号の引出線上でマウスの右ボタンをクリックして、このオプションを表示します。
- 記号の配置を開始した後に ESC キーを押すと、引出線を削除してツールを終了することができます。
- 記号の上にカーソルを移動させると、記号要素を追加したり値を入力したりできる場所がハイライトされます。
-
以下の操作を任意の順序で行って、記号を構築します。
- 矢印側または反対側のボックスのいずれかをクリックして、記号パレットを表示します (図を参照してください。詳細については次のセクションを参照してください)。
-
AWS 記号パレットが下に表示されます。 一部の記号は矢印側でのみ使用できます。
矢印側
反対側
下の表で、記号について説明します。
AWS 記号
溶接タイプ
AWS 記号
溶接タイプ
I形開先
スタッド
スカーフ開先
スポットまたはプロジェクション
V形開先
シーム
レ形開先
裏側または裏当て
U形開先
肉盛
J形開先
へり
V形フレア
継手形状未指定、開先溶接サイズ指定
フレアベベル
メルトスルー
すみ肉
ウェルドインサート (角)
プラグ
裏当て(矩形)
スロット
ISO 記号パレットが下に表示されます。 一部の記号は反対側でのみ使用できます。
矢印側
反対側
下の表で、記号について説明します。
ISO 記号
溶接タイプ
ISO 記号
溶接タイプ
両フランジ形突合せ溶接
スポット溶接
I形突合せ溶接
シーム溶接
V形突合せ溶接
ステープフランクV形突合せ溶接
レ形突合せ溶接
ステープフランク レ形突合せ溶接
部分溶込みV形突合せ溶接
へり溶接
部分溶込みレ形突合せ溶接
肉盛
突合せ溶接 (平行または傾斜側面)
サーフェス継手
J形突合せ溶接
スカーフ継手
> 裏当て: 裏側または裏当て溶接/USA/
ホールド継手
tすみ肉溶接
裏当て材>
プラグ溶接: プラグまたはスロット溶接/USA/
- 基準線をクリックして、基準線ミニツールバーを表示します (画像を参照。詳細については下のセクションを参照してください)。
記号
オプション
千鳥断続溶接
全周溶接
現場溶接
矢印側と反対側の入れ替え
スペーサーで接続
指示事項がなくても尾を表示
溶接記号の基準線の追加
溶接記号の引出線の追加
- [尾] テキストボックスをクリックして、指定プロセスまたは他の基準を入力します。 基準がない場合には、尾は省略されます。 [指示事項がなくても尾を表示] をクリックして、基準と無関係に尾を表示することもできます。
-
パレットから記号を選択してミニツールバーからオプションを選択すると、使用できる記号とオプションの表示が現在の記号の構成で意味を持つものだけに変化します。 ツールティップスが表示され、使用できる記号を入力値の説明が示されます。
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配置してから記号を選択すると、以下のオプションを提供する記号ミニツールバーが表示されます。
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記号パレットを開いて記号を変更します
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選択した記号に適した 2 番目の記号を追加します。 たとえば、裏当て記号には除去できる裏当ての記号を追加するオプションがあります
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表面形状を追加します (左から右): 表面形状なし; 平ら仕上げ; 凸形仕上げ; 凹形仕上げ
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表面形状を追加するときには、以下の仕上げ記号を追加することができます。 仕上げなし; チッピング; グラインダ; ハンマー; 切削; 研磨; ローリング; 未指定
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溶接記号についての注意:
- 溶接記号には複数の引出線を付けることができます。
- 溶接記号を削除するには、引出線を選択して Delete キーを押します。 複数の引出線がある場合、記号を削除するには全ての引出線を削除する必要があります。
- CTRl を押しながらドラッグすると、溶接記号をコピーできます。
- 記号テキストブロックに入力できるテキストは 1 行のみとなります。
- 基準線のサイズを変更する必要がある場合には、フォントサイズを変更して溶接記号のサイズを変更します。
- 新たに挿入された記号は、現在アクティブなレイヤに配置されます。