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このツールでは、2 つの面のオフセットの中間に位置するサーフェスを作成します。中立面は隣接する面まで自動的に延長またはトリムされ、面と面の間の距離は厚さプロパティとして保存されます。これらのサーフェスは、有限要素解析に使用できます。
選択された面のペアは、下の図のように色でハイライト表示されます。中立面は、シアンの面からオフセットされます。シアンの面とペアになっている面は緑色で表示されます。選択されていない面とオフセットのない面は元の色で表示されます。
元のモデルの面オフセットの厚さは、[プロパティ] パネルの [中立面] セクションにある [厚さ] という名前のプロパティとして保存されます。これは面プロパティなので、面を選択するときには、1 つの面であってもストラクチャーツリーではなく、[デザイン] ウィンドウ内で選択する必要があります。このプロパティは変更が可能です。SpaceClaim アドインでこのプロパティを ANSYS に送信すると、ANSYS データに組込まれます。
エッジがパーツの厚さの半分に等しい場合、作成された中立面の微小面が [中立面] ツールによって検出、削除されます。
どちらの面もオフセットできないことが原因で [中立面] ツールが欠落面を検出した場合、面のリストを示すエラーメッセージがエラーボックスに表示されます。ツールが中立面パーツを作成できない場合、問題のある面またはエッジがハイライト表示されます。
中立面は親コンポーネントの材料プロパティを継承しますが、中立面オブジェクトの材料プロパティは変更が可能です。
[プリペア] タブの [解析] グループで [中立面] をクリックします。
[オプション] パネルの [選択された面を使用] オプションを選択します。
このオプションは、オフセット距離が 1 つ以上存在するボディ上で、面のオフセットの全てのペアを自動的に検出します。
中立面を作成する面をクリックします。
最初の面とオフセットペアになる 2 つ目の面をクリックします。同じオフセット距離を持つ全ての面のペアが選択対象に追加されます。
検出された面のペアをクリックして選択対象から除外するか、未検出の面のペアをクリックして選択対象に追加します。
ペアとして検出される 2 つの面は、中立面の作成対象となる面のペアと同じオフセット距離を持ちます。ペアを選択対象から除外するには、青い面をクリックします。
中立面の作成対象にしたい面のペアが検出されないのは、そのオフセットペアが最初の面の完全なオフセットでないためです。そのペアを選択対象として追加するには、オフセットする面をクリックします。検出された隣接する面のペアの厚さを使用して中立面のオフセットが行われます。
(オプション) [面の選択] ツールガイドをクリックするか、Ctrl キーを押しながら、オフセット距離の異なる面のペアを追加選択します。
面のペアを追加すると、同じオフセット距離を持つ全ての面のペアが選択対象に追加されます。
面の選択が終了した時点で [完了] ツールガイドをクリックします。
中立面の作成に成功すると、別のツールを選択するか選択を解除するまで、ソリッドは半透明に、サーフェスは不透明になります。
ストラクチャーツリーのコンポーネントに中立面のボディが作成されます。ボディ名は、元のオブジェクト名の後に MidsurfaceN を加えた名前です (N は固有の番号)。
中立面は、割り当てられた厚みとともに、デフォルト名で [ツリー構造] 内に表示されます。表面をリネームすると、厚みは新しい名前に追加されます。
[プリペア] タブの [定義] グループにある [中立面] をクリックします。
[オプション] パネルの [範囲の使用] を選択します。
この範囲内のオフセット距離を持つ面のペアが自動的に検出されます。面のペアを選択すると、範囲はそのオフセット距離を含む範囲に自動的に変更されます。
面のオフセットのペアを検出するボディをクリックします。
[オプション] パネルの [最小厚] と [最大厚] の値を必要に応じて変更します。
この範囲内にある面のペアが選択されます。範囲外の面のペアは選択対象から除外されます。
面の選択が終了した時点で [完了] ツールガイドをクリックします。
検出された面のペアを追加または削除するには、ペアのどちらかの面をクリックします。
中立面の距離は、隣接する面と同じ距離だけこの面からオフセットされます。この面にオフセットペアとなりうる面があるかどうかは関係ありません。
この面に選択済みのオフセットペアがある場合、そのペアの選択は解除されます。
面のペアが正しくない場合、必要に応じて面を選択対象から除外する必要があります。
[デザイン] ウィンドウで中立面を選択します。
[プロパティ] パネルで [厚さ] プロパティを変更します。
ストラクチャーツリーでサーフェスを選択します。
[プロパティ] パネルで [厚さ] プロパティを変更します。
次に示すツールガイドは、プロセス全体を通しての手順を案内します。タブキーを使用して、内容をご覧ください。ツールガイドが切り替わるとすぐに、アクティブガイドを反映してカーソルの色が変わります。
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[面の選択] ツールガイドがディフォルトでアクティブになっています。このツールガイドを使用すると、面のオフセットのペアを 1 つ選択できます。同時に、このペアと同じオフセット距離を持つ他の面のペアが全て自動的に検出されます。 |
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[面の追加/削除] ツールガイドを使用すると、オフセットする面を追加選択したり、検出済みの面のペアを選択対象から除外することができます。 |
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[サイドの入れ替え] ツールガイドを使用すると、面のペアを切り替えることができます。オフセット距離の異なる複数のペアを検出する場合、オフセット関係の検出に誤りがあるときにこの操作が必要になることがあります。 |
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[完了] ツールガイドは中立面を作成します。 |
[オプション] パネルでは次のオプションが使用可能です。
選択された面を使用 |
このオプションを選択すると、選択した面にのみ中立面が作成されます。 |
範囲の使用 |
このオプションを選択すると、指定した厚さの範囲の全ての面に中立面が作成されます。 |
厚さの公差 |
このオプションの値を変更すると、オフセット値がこの公差の範囲内にあるオフセットスプライン面が検出されます。 |
中立面の作成場所 |
[同一コンポーネント] を選択すると、中立面に対して選択したパーツと同じコンポーネントに中立面が作成されます。[アクティブなコンポーネント] を選択すると、アクティブなコンポーネントに中立面が作成されます。 |
中立面のグループ化 |
このオプションを選択すると、新しいサブコンポーネント内に中立面が作成されます。このオプションを選択解除すると、上記のオプションで選択したコンポーネント (同一コンポーネントまたはアクティブなコンポーネント) に中立面オブジェクトが作成されます。 |
[選択された面を使用] オプションと [面の選択] ツールガイドを使用して面のペアを追加選択します。同じオフセットを持つ全ての面のペアが選択対象に追加されます。
自動的に検出されたものの、中立面用のペアとして使用しない面を削除します。
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