SpaceClaim では、ANSYS に転送されるデザイン内の接触または交差しているボディ間で、トポロジー (面、エッジ、および頂点の接続) を共有できます。
共有トポロジーは、ボディの接合位置で等角メッシュを実行したり、ボディの交差を完全かつ確実にメッシュする唯一の方法です。
トポロジーを共有するパーツのグループを作成するには、コンポーネントを作成し、そのコンポーネントの [プロパティ] パネルで [共有トポロジー] プロパティに [True] を設定します。このコンポーネントに、トポロジーを共有したい任意のソリッド、サーフェス、ビーム、またはコンポーネントを配置します。
ANSYS 12.0、12.1、および 13.0 では、コンポーネントの [共有トポロジー] プロパティが [True] に設定されていた場合、そのコンポーネントとその配下の全てのコンポーネントは、共有グループになります。ストラクチャー内の下位にあるコンポーネントの [共有トポロジー] プロパティは無視されるので、共有の例外を作成するためには使用できません。たとえば、ルートコンポーネントの [共有トポロジー] に [True] を設定した場合は、モデル全体が 1 つの共有グループになります。コンポーネントノードの名前は、そこから再帰的共有が開始されるコンポーネントの名前になります。このノード配下のボディは、Axle Sub-Assy (Front)\Wheel (Left)\Solid などアセンブリ全体のフルパス名で一覧され、存在する場合はかっこ内のコンポーネント名が使用されます。異なった複数の共有グループを保有することができますが、1 つのボディは 1 つのグループにのみ属することができます。
共有トポロジーについて実践的に学ぶには、『共有トポロジーのチュートリアル』を参照してください。ANSYS における複数ボディパーツと共有トポロジーの処理方法については、ANSYS のオンラインヘルプを参照してください。
ANSYS で共有トポロジーを設定するには
ANSYS 11.0: ボディを (サブコンポーネント内ではなく) 直接コンポーネント配下に配置し、コンポーネントの [共有トポロジー] プロパティを [True] に設定します。
ANSYS 12.0、12.1、および 13.0: [共有トポロジー] プロパティが [True] に設定されているコンポーネント配下の任意の場所にボディを配置します。任意の場所には ([共有トポロジー] の設定に関わらず) サブアセンブリも含まれます。
このプロパティは、ストラクチャーツリーでコンポーネントを選択すると [プロパティ] パネルに表示されます。
親コンポーネント の [共有トポロジー] プロパティは [True] に設定されているので、シェーディング領域内のソリッドは共有されます。
ANSYS で共有トポロジーの使用を禁止するには
ANSYS 11.0: ソリッドを自身のコンポーネントに配置し、コンポーネントの [共有トポロジー] プロパティを [False] に設定します。
ANSYS 12.0、12.1、および 13.0: [共有トポロジー] プロパティが [False] に設定されており、その親コンポーネントの同じプロパティも [False] に設定されているコンポーネントに、ソリッドを配置します。
例
ANSYS は共有トポロジーを使用して、2 つのブロックをメッシュします。青いブロックにはインプリントされた新しい面が加わり、この面は緑のブロックと青いブロックで共有されます。小さいほうのブロックの底部に沿って、メッシュノードが配置されている点に注意してください。
2 つのパーツは別々のコンポーネントに存在し、ルートパーツの [共有トポロジー] は [False] に設定されているので、ANSYS はこれらのパーツに個別にメッシュを作成します。
共有トポロジーのメッシュは、マージされたジオメトリと同じではありません。ここではボックスがマージされていて、共有トポロジーを使った場合の 2 つのボディとはメッシュが異なります。