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ANSYS Workbench の設定

 

 

Workbench には、ジオメトリの転送を制御するさまざまなユーザー設定が用意されています。以下の項では、SpaceClaim のサポート対象設定を解説します。

 

Workbench の設定 説明

パラメータ処理

次のパラメータが転送されます。

  • パーツパラメータ: シートメタルパーツの場合は、板厚、内径、Kファクターに関するシートメタルパラメータのみが含まれます。これらのパラメータは、「Sheet.Thickness」、「Sheet.InnerRadius」、「Sheet.kFactor」という名前で転送されます。
  • アセンブリパラメータ: (ルートパーツに属する) アクティブウィンドウのグループであり、寸法が含まれます。

SpaceClaim で、同じパーツマスターに対しパーツが複数回出現する場合 (たとえば車両アセンブリのホイールが 4 本)、パーツパラメータは、そのパーツの最初の出現時にのみ転送されます。異なるノードで同じジオメトリを共有している場合であっても、Simulation では異なるノードで矛盾するパラメータを設定できるので、パーツノードごとにパラメータが転送されることはありません。

[パラメータ処理] オプションでは、Simulation でパラメータが変更され、[アップデート: Simulation パラメータを使用] コマンドが実行された場合に、パラメータを適用するかどうかも制御できます。

新しいアセンブリパラメータは、SpaceClaim の [グループClosed] パネルにリストされた寸法グループ順に適用されます。この順序を変更するには、リスト内でグループを別の場所にドラッグします。

[パーソナルパラメータキー]

[パーソナルパラメータキー] は、パラメータ名の最初と最後に一致する文字列です。セミコロンで区切って複数のキーを指定できます。ディフォルトでは、SpaceClaim グループにパラメータプレフィックスはありません。

名前選択処理

頂点の [CADとの連携] は今のところサポートしていないので、SpaceClaimでは頂点メンバーは転送されません。

名前選択キー

SpaceClaim でサポート。

材料物性の転送

SpaceClaim でサポート。

CADとの連携

このオプションを選択すると処理が低速になる可能性があるため、無効に設定できるようになっています。SpaceClaim ではパフォーマンスの差はごくわずかなので、有効にしておいてください。

座標系をインポート

ルートパーツに属する座標系が転送されます。

作業点をインポート [スポット溶接] が転送されます。

インスタンスを使用してインポート

Simulation ではパーツで B-Rep を共有できるため、転送が高速になり、B-Rep のメッシュも 1 回だけで済みます。スポット溶接点は、B-Rep で作成される特別な頂点に基づいて定義する必要があるため (たとえば面の頂点には、単一の頂点を含む縮退ループが必要)、B-Rep を共有できるのは、B-Rep のスポット溶接が同一である場合のみです。SpaceClaim はスポット溶接点を比較し、同じスポット溶接要件を持つパーツが出現した際に B-Rep を共有するためのインスタンスを作成します。

このオプションは、有効にしておくことをお勧めします。

スマートアップデートの実行

スマート更新では、変更されたパーツのみが再転送されます。このため、大きなアセンブリでは時間を大幅に節約できます。ただし残念ながら、ここでは些細な変更も全て「変更」と見なされます。つまり、パーツに以下のいずれかの変更が加えられていれば、B-Rep を共有する他の全てのパーツとともに再転送が必要になります。

  • アセンブリ全体におけるパーツの出現場所の変更
  • ボディのジオメトリの変更、ボディの追加/削除、ボディの表示/非表示の変更、またはユーザーフィルタで選択されたボディの変更
  • ボディのパーツなどの名前の変更
  • 当該パーツの名前選択メンバーの変更
  • 当該パーツのスポット溶接点の変更
  • 当該パーツのパラメータ (現時点ではシートメタルパラメータのみ) の変更

Simulation において作業を「dsdb」ファイルで保存した場合、スマート更新に用いられたタイムスタンプも一緒に保存され、次のセッションでも引き続きスマート更新が行われます。

一時ファイルからファイルのアタッチ

「アタッチ」は、ANSYS で「転送」と呼ばれる処理と同じです。この設定では、データストリームを直接読み取るのではなく、データ転送用のファイルを使用します。大きなアセンブリでは、このほうが処理が高速になる可能性があります。

解析タイプ

このパラメータが [2D] に設定されている場合、XY プレーンに位置するサーフェスボディのみが転送されます。

混在ジオメトリのインポート

Simulation では、複数ボディパーツにおけるボディの次元の混在はサポートされません。転送は実行できますが、メッシュは失敗します。サーフェスボディと線ボディの混在はサポートされますが、ソリッドサーフェスと実線の混在はサポートされません。したがって、SpaceClaim では極く当たり前ですが、パーツにソリッドボディとサーフェスボディが混在する場合、[混在ジオメトリのインポート] でソリッドボディまたはサーフェスボディを使用するかどうかを指定できます。

[混在ジオメトリのインポート][なし] に設定されている場合、混在するソリッドボディとサーフェスボディは転送されますが、前述のようにパーツのメッシュは失敗します。大半の CAD システムではソリッドボディとサーフェスボディの混在をサポートしていないので、ディフォルト設定は [なし] になっていますが、SpaceClaim では [ソリッド] または [サーフェスClosed] に設定する必要があります。

SpaceClaim でサポートしていない設定

次の設定は、SpaceClaim ではサポートしていません


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