SpaceClaim オンラインヘルプ

ANSYS アドイン

SpaceClaim と ANSYS を組合せると、CAD モデルを簡略化して解析できます。このアドインでは、SpaceClaim でインポートしたモデルまたは作成したモデルを、ANSYS Workbench、ANSYS Mechanical、ANSYS Design Modeler、その他統合 ANSYS 製品に送信できます。定義済みの基準となるパラメータや解析に特有の属性 (スポット溶接、中立面の厚さなど) とともに、ジオメトリが ANSYS に送信されます。基準となるパラメータは ANSYS で編集し、反復解析を実行できます。

基本的なプロセスはシンプルです。

1. CAD モデルを SpaceClaim にインポートします。

2. 解析のためにモデルを簡略化し、修正します。

3. ANSYS で使用できるパラメータと名前選択を定義します。

4. データを ANSYS に送信します。

   • ANSYS 11.0、12.0、12.1: SpaceClaim から ANSYS を起動し、ANSYS で強力なシミュレーションツールを使用して、解析条件と制約を設定します。

   • ANSYS 13.0: ANSYS Workbench を起動し、ジオメトリセルを作成します。

     • 既存のデザインを操作するには、ANSYS で [ジオメトリのインポート] をクリックして既存の SCDOC ファイルを選択します。次に [ジオメトリの編集] をクリックすると、そのドキュメントを読み込んだ状態で SpaceClaim が起動します。

     • 新しいデザインを開始するには、ANSYS で [新規 SpaceClaim ジオメトリ] をクリックして、空のデザインとともに SpaceClaim を起動します。

5. データを修正して SpaceClaim と ANSYS 間で送信し、必要な頻度でテストを繰り返します。

6. テストが終わったら、確認済みのデザインオプションや推奨される変更を設計者に戻します。

次のビデオで、プロセスのデモンストレーションをご覧いただけます。

SpaceClaim ANSYS 統合デモンストレーション

ANSYS に送信できるデータ

アクティブモデルを ANSYS に転送できます (保存されていない場合も同様)。また、データは、SpaceClaim で開いているドキュメントや、保存済みの SpaceClaim ドキュメントからも送信できます。

表示されているオブジェクトだけが ANSYS に送信されます。非表示オブジェクトは送信されません。

次のデータは ANSYS に転送されます。

• ジオメトリ

  • ソリッド

  • サーフェス厚さのない 2D オブジェクト (3D オブジェクトの一部である面とは対照的)。サーフェスは面積はありますが、体積はありません。「面」を参照してください。

  • 線ボディ (ビーム)

    断面のアンカータイプが [場所] に設定されているビームが Workbench に送信されると、その場所は [ユーザー定義] のタイプのワークベンチオフセットになります。X と Y のオフセット成分は、通常はビーム線に対するビームの断面位置を保持するように変更されます。この座標変換は、SpaceClaim と Workbench との基準枠の違いによるものです。

  • 点スケッチグリッドの単一の場所。高さ、幅、長さのない 2D オブジェクト。点の例として、原点、軸、頂点などがあります。[点] ツールを使用して、スケッチグリッドに点を作成します。点は、分割する場合や 3 点円の作成時に直線やカーブに点を作成する場合に、寸法の基準として役立ちます。

• 原点

• 名前選択 (グループ[グループ] タブに表示されるオブジェクトのセット。選択した複数のオブジェクトのグループを作成できます。選択、Alt キーを押しながらの選択、アンカーの移動、軸、定規寸法などの情報は、グループととも全て維持されます。)

• 基準となる寸法 (グループ)

  • 定規寸法プルまたは移動をするときに正確な寸法を入力するオプション。寸法は、通常は移動またはプルをするときは直線で、回転するときは角度です。

  • パターン数

  • 基準となるアノテーション寸法

  • シェルの厚さ

• サーフェス上の中立面の厚さ

• スポット溶接

• 材料プロパティ